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子どもの力加減が苦手な理由

「お友達を強くたたいてしまう」「隣の子どもに力を入れて抱きついてしまう」「物を扱うのが雑」「乱暴に見えてしまう」など、力加減の調整がうまくできないお子さんに悩んでいませんか?

このようなお子さんは実は固有受容覚の情報を脳にうまく取り込む力が弱いのかもしれません。今回は子どもの力加減が苦手な理由とそんなお子さんにおすすめな遊びをご紹介します。

固有受容覚って?

固有受容覚とは、運動覚ともいわれ筋肉や関節の周りで手足の位置や体の動きを知る感覚です。これは筋肉を使う時や関節の曲げ伸ばしによって入ってくる感覚です。

力加減や体の使い方のコントロール

固有受容覚は、体の位置や手足の位置に関する情報や運動に関する情報に関連しています。そのため、自分の身体を知る「体の地図」や「運動企画」の発達にも大切な役割があります。

また、姿勢を保つために無意識に力をいれておいたり、同じ動きを繰り返す、動きによって力を変えれられるのもこの固有受容覚の働きです。

気持ち(情緒面)のコントロール

ぎゅっと抱きしめてもらったり、体を揉んでもらうと心がおちつく時があります。
このように体に圧がかかる時にも固有受容覚が働いています。
固有受容覚は気持ちのコントロールにも関わっています。

固有受容覚がうまく働いていないとどうなるの?

固有受容覚がうまく働いていない子ども特徴

固有受容覚がうまく働かないと自分の身体の動きがわかりにくかったり、筋肉にどの程度の力が入っているのか脳ヘうまく伝わりにくかったりします。

友達に軽く触れたつもりでも叩いたと誤解される、手を繋いだら痛がられる、物の扱いが乱暴、小さな声で話すのが苦手、姿勢が崩れにくいなどの行動があります。

脳が刺激を求めている

また固有受容覚の刺激が感じにくいと、脳がその刺激を求めようとします。
そのため、走り回る、乱暴な遊びをする、戦いごっこ、動き回るなどといった自ら刺激を求める行動をすることがあります。

力加減が苦手な子どもに起きやすいトラブル

力加減が苦手で少し乱暴にみえてしまう子どもは、決してわざとやっているわけではありません。しかし、お友達の遊びの中で力加減がわからないために乱暴な子どもと誤解され、トラブルになることも少なくないのです。

声かけのポイント

「もっと優しくしてね」「お友達痛いからやめてね」などと声をかけていることはありませんか?実はこの声のかけ方では、言葉の意味が曖昧で子どもにはどうしたらよいのかが伝わっていないことがあります。

親から見ると乱暴に見えていたり、強くたたいているように感じていても、子ども本人は優しくしているつもりなのかもしれません。「今の半分の力にしようね」などと具体的な表現で声をかけてみてください。

力加減が苦手な子どもへ生活の中でできること

力加減ができるようになる、固有受容覚を育てることに特別なことが必要なわけではありません。普段の生活を少し意識するだけでのびのびと育むことができます。

一緒にお料理をする

お料理の中ではキャベツをちぎる、玉ねぎの皮をむく、お米と研ぐ、卵を割るなど力加減を学べる場面がたくさんあります。卵は少し難易度が高いですが、緊張感をもって集中するという練習にもなります。

家族がおいしそうに食べてくれる姿をみてうれしい気持ちにもなり達成感も味わうことができるので、とてもおすすめです。

配膳のお手伝い

お盆に食器を載せてテーブルまで運べるかな?配膳は左右の力をバラバラに動かすので、自然と自分の思うように体を動かす力の練習になります。
うまく力加減の調整ができていると、運んでいるものも安定するので目で行動を確認しやすいのもポイントです。
最初はおままごと遊びの中で運びやすい物から始めるのがおすすめです。

雑巾がけのお手伝い

雑巾がけはバランスを取りながら手に体重をかけたり、たくさん姿勢を変えながら行うので全身の良い運動になります。

走るように拭いていくと体重の半分近くが腕にかかり、肩・肘・手首の関節や腕の筋肉にある感覚受容器から強い固有受容覚が生じます。

力加減が苦手な子どもにおすすめな遊び

楽器遊び

太鼓や木琴、タンバリンなど叩くと音が出る楽器は力の強さ、弱さがそのまま音に繋がるため力加減を学びやすいです。
大きくたたく、小さくたたくなどの力の調整を意識できるような声かけもおすすすめです。

ジャンプコーナー

「跳ぶ」という動きは重力に抗う動きです。筋肉の針を強めて姿勢を保持する力を向上するだけでなく、動いたという感覚を持ちやすい活動です。ここだったら飛んで良いよという場所を作りましょう。

ジャンプするときにテープなどで目印を作りそこに向かって跳ぶと動きの調整を学ぶことができます。

新聞遊び

手や足でかっこよく破ってみる、パパやママに新聞紙を持ってもらい勢いよく突進する遊びは全身の力を知ることができます。

また、切れないように細くちぎってみる、穴をかけて新聞紙に2人で入ってやぶれないように走ってみるなど、丁寧に扱う遊びは細やかな動きの練習になります。新聞紙で力加減を学びながら遊ぶ方法はたくさんあるのでぜひ試してみてください。

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まとめ

今回は力加減が苦手な子どもの理由とおすすめな遊びについてまとめました。力加減が苦手な子どもの辛いところはわざとしていないのに乱暴にみえてしまうところです。

家族をはじめ、周りの人が苦手な理由を知ることが大切だと感じます。

その中で、できるところから声かけや遊びやお手伝いの少しした工夫を試してみてください。

無理のない範囲で、お子さんも楽しみながらできるといいなと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。