なぜ赤ちゃんはなんでも口に入れるの?
赤ちゃんは、身の回りにある物をなんでも口に入れてしまう時期があります。
特に5か月前後になると手も発達してきているので大きな物だけでなく少し小さな物まで口へ入れます。誤飲の危険や衛生面から気になる点がたくさんあり、心配で目が離せないという親御さんも多いでしょう。
今回は、赤ちゃんが口に入れる理由や時期、注意点などをお話しします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
特に5か月前後になると手も発達してきているので大きな物だけでなく少し小さな物まで口へ入れます。誤飲の危険や衛生面から気になる点がたくさんあり、心配で目が離せないという親御さんも多いでしょう。
今回は、赤ちゃんが口に入れる理由や時期、注意点などをお話しします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
理由①口で情報を得ようとしている
赤ちゃんはまだ手で触る、目で見るだけではそれが何なのかわからないことが多いので、口で舐めるという行動も確認することの一つの手段になります。そのために、赤ちゃんは身の回りのいろいろな物をなんでも口に入れながら、味や食感、温度などを確認しています。
また、赤ちゃんには「共感覚」といわれる機能があります。これは、一つの感覚刺激から複数の知覚が引き起こされる現象のことで、例えば目で確認せずに口の中に入れた時、柔らかい・かたいといった情報以外にも暗い色・明るい色という視覚情報まで得られるのです。赤ちゃんがなんでも口に入れるというのは、口だけではなく様々な未発達の感覚機能にも働きかけ、その中から情報を得ようとしているのです。
また、赤ちゃんには「共感覚」といわれる機能があります。これは、一つの感覚刺激から複数の知覚が引き起こされる現象のことで、例えば目で確認せずに口の中に入れた時、柔らかい・かたいといった情報以外にも暗い色・明るい色という視覚情報まで得られるのです。赤ちゃんがなんでも口に入れるというのは、口だけではなく様々な未発達の感覚機能にも働きかけ、その中から情報を得ようとしているのです。
理由②好奇心で入れてみる
赤ちゃんがなんでも口に入れるのは、気になる!という好奇心から口に入れることも大きな理由のひとつです。この時期の赤ちゃんは「見たい」「触りたい」といった気持ちをもとに世界を知ろうとします。見る・聞く・舐めるなどの行動は自分が生まれた世界を学習し始めているのです。おもちゃはもちろん、身の回りにある物やママやパパが普段よく使っているものは赤ちゃんにとって、とても気になる物になるのです。
小さな体から溢れ出る好奇心って素敵ですよね。そんな好奇心からうまれた赤ちゃんの行動なので、やさしい声かけや安全な物をそばに置いてあげることが大切です。
小さな体から溢れ出る好奇心って素敵ですよね。そんな好奇心からうまれた赤ちゃんの行動なので、やさしい声かけや安全な物をそばに置いてあげることが大切です。
理由③お腹がすいた
お腹がすいている時に、指を咥えることがあります。少し空腹感があったり口元がさみしいのをごまかす場合にも指しゃぶりをすることがあります。
理由④生えかけの歯がムズムズする
歯の生え始め、赤ちゃんは歯がむずがゆくなります。歯茎がむずむずする違和感を感じ手や身の回りの物を口に入れるのです。このような時には、あらかじめ「歯固め」を用意して赤ちゃんに持たせてあげるとよいでしょう。安全な赤ちゃんが口に入れてよいものを渡すことでなんでも口に入れてしまうという心配を減らすことができます。
赤ちゃんや子どもがなんでも口に入れる時期とは?
五感が発達してきた生後2カ月ごろ
赤ちゃんには、うまれたときから母乳やミルクを飲むための反射である吸啜反射というのがあります。これは口に入った物に吸いつく反射です。生後2か月ごろは手足を活発に動かし始める時期なので、たまたま口元にきた手を口に入れる動きがみられます。
赤ちゃんがなんでも口に入れる行動というのは、物の前に指しゃぶりから始まることが多いです。この指しゃぶりによって触覚的経験が促進されます。指しゃぶりはとても大切な行動で、自分の体で他の自分の部位を触る経験になります。そしてこの経験が自分の体の認識にとても重要な行動となり、手と他の体の部位の位置関係を把握する、体の地図作りにも繋がるのです。
赤ちゃんがなんでも口に入れる行動というのは、物の前に指しゃぶりから始まることが多いです。この指しゃぶりによって触覚的経験が促進されます。指しゃぶりはとても大切な行動で、自分の体で他の自分の部位を触る経験になります。そしてこの経験が自分の体の認識にとても重要な行動となり、手と他の体の部位の位置関係を把握する、体の地図作りにも繋がるのです。
歯が生え始めの生後6カ月ごろがピーク!
個人差はありますが、生後6か月あたりから乳歯が生えはじめます。その影響で歯茎に違和感を覚え、赤ちゃんはなんでも口に入れやすくなります。
また、この時期くらいから支えがあると少しずつ座れるようになったり、ずり這いができたりします。また、関心のあるものに手を伸ばすリーチングができるようになり、活動範囲がぐんと広がります。探索活動が活発になるので、自分で身近なものをなんでも口に入れるという機会が増えていきます。
また、この時期くらいから支えがあると少しずつ座れるようになったり、ずり這いができたりします。また、関心のあるものに手を伸ばすリーチングができるようになり、活動範囲がぐんと広がります。探索活動が活発になるので、自分で身近なものをなんでも口に入れるという機会が増えていきます。
場合によっては年長さんになるまで
赤ちゃんがなんでも口に入れるという行動がだいたい2歳前後で少なくなると言われています。言葉が理解できるようになれば、口に入れると危ないよと伝えることで口に入れる頻度も徐々に少なくなっていきます。
五感の発達は5歳くらいまでと言われているため、4~5歳前後で自然に口に入れることがなくなる子どもが多いようです。
五感の発達は5歳くらいまでと言われているため、4~5歳前後で自然に口に入れることがなくなる子どもが多いようです。
口に物を入れるのは赤ちゃんに必要!
免疫力の向上に繋がる
赤ちゃんがなんでも口に入れる行動は、誤飲などの心配なこともありますが、いろいろな物を口に入れることで赤ちゃんの免疫が上がると言われています。不衛生な状態は良いとは言えませんが、おもちゃなどについた多少の細菌や微生物を体内に取り込むことで、その結果免疫が上がるのです
無理やめさせるのはNG!
赤ちゃんが口になんでも入れる行動は、これまで説明したように、赤ちゃんの成長の上でとても大切な行動になります。大切な成長を見守っていけると良いですよね。ただ、間違って飲み込んでしまうなど、誤飲の心配もありますので注意点を
ご紹介します。
ご紹介します。
赤ちゃんがなんでも口に入れる頃の注意点!
誤飲する危険性があるものは近くに置かない
赤ちゃんがなんでも口に入れている、そんな光景を見た時にまず思い浮かぶこととして誤飲の心配があると思います。家の中には、薬や化粧品、洗剤、生活雑貨など赤ちゃんが間違えて飲み込んでしまうような物がたくさんあります。このような物が少し高い場所に置くようにしましょう。
電池もとても誤飲しやすい物のひとつです。おもちゃや生活雑貨で電池が入っている場合は、定期的に確認するようにしましょう。
電池もとても誤飲しやすい物のひとつです。おもちゃや生活雑貨で電池が入っている場合は、定期的に確認するようにしましょう。
衛生的によくなさそうなものは消毒
赤ちゃんがなんでも口に入れる時の誤飲以外の注意点として、衛生面が考えられます。菌やウイルスなどは目に見えるものではありません。ですので、おもちゃを定期的に除菌しておくと安心です。
また、おもちゃだけでなく床の上に落ちているごみ、埃なども口に入れる場合hがあります。床拭きや掃除機などをこまめにしておくことも大切です。
また、おもちゃだけでなく床の上に落ちているごみ、埃なども口に入れる場合hがあります。床拭きや掃除機などをこまめにしておくことも大切です。
まとめ
赤ちゃんには身の回りの物をなんでも口の中にいれる時期があります。誤飲などの心配から「ダメ」と止めたくなることもあると思います。でも、赤ちゃんにとって舐めたりすることは、成長していく上でとても大切な行動です。自分が生きていく世界を知っていくための愛しい行動ですし、元気に成長している証なのです。
赤ちゃんが口に入れると危ない物は片づけたり、定期的に掃除をするなど今回ご紹介した注意点に気を付けながら、環境を整えて暖かく見守っていきましょう。
赤ちゃんが口に入れると危ない物は片づけたり、定期的に掃除をするなど今回ご紹介した注意点に気を付けながら、環境を整えて暖かく見守っていきましょう。